昨日の腹腔鏡下ヘルニア根治術について

  • 2007年06月20日(水)

イケ忠手技の特徴:
   手術創 5mm×1、
        3mm×1、
        12mm×1
        (お臍の中の縦切開なので
        傷跡は残りません)



主訴:左鼠径部の腫れと痛み

   53歳男性。
   医療報道関係者。

経過:約半年前から左鼠径部に鶏卵大の腫瘤を自覚。
   近医受診し、左鼠径ヘルニアと診断される。
   某放送局ディレクターらしくネットを駆使し、
   イケ忠の手術成績を検索し来院。

手術時間:50分。

出血量:ほとんどなし。


コメント:
ヘルニアの原因は、先天性のものでした。
ヘルニア門(脆弱な組織)のサイズは25mm×20mmでした。
手術の内容は、腹腔鏡下に腹膜を剥離し、メッシュ(ポリプロピレン)を筋膜に固定、クリップ(チタン製固定器具)を約20個使用し、最後に切開した腹膜を人工吸収糸にて縫合しました。
麻酔は全身麻酔です。一般の全麻の管理では、鼻からの胃チューブ・尿道カテーテルを必要としますが、私の手技では入れません。これは、手術時間が短いこと、出血がないこと、創の痛みがないので術後トイレに行けることなどの理由からです。
本例は個室等の希望があり、私の先輩の東京の病院に入院していただき、そこで私が執刀いたしました。
翌日退院いたしました。

 日曜日のイケ忠の独り言・・・

  • 2007年06月17日(日)

日曜日のイケ忠外来です。

第一第三日曜日は、午前中外来、午後は手術予定の患者様とその家族に日帰り手術の細かい説明をします。

これまで大学で毎月曜日と、第一第三土曜日に、外来をしていました。
小生が2月の28日で大学を辞めたことをご存じない患者様が受診した際、ご迷惑にならぬよう、日曜外来を併設したしだいです。(毎土曜日は午前午後、胃・大腸の予約検査をしていますので、外来診察は日曜日になってしまうのです。)


腹腔鏡手術は、本邦では平成2年11月サンケイホールで初めての腹腔鏡下胆嚢摘出術研究会より端を発し、今日に至っています。
3人の外科医が発表し、その一人が私でした。
このくだりはリンクして“体にやさしい外科手術”のHPでご覧下さい。

以来17年、総計4200例以上の症例を経験してきました。
現在、私の施設では体の創は2mm×2箇所,3mm×1箇所,お臍のくぼみに縦に約10mm×1箇所で胆嚢を摘出します。(マイクロラパコレ)
欧米では専門医の特殊技術です。手術時間は1時間以内で、術中出血はほとんどありません。当日退院可能なDay Surgeryです。
2cm、3cmの胆石が、この傷で腹腔外に取り出されるのかは企業秘密です?

正解は全ての患者様に術後VTRにてご説明しているので、わかるでしょう。

最近、マスコミ(TVの医療系番組など)で医療の実態が論議されています。
組織の問題や、保険医療のデメリットなどで正しい医療がなされないケースも少なくありません。
技術の評価は保険診療に反映されていません。したがって、医師の評価や専門施設の選択は患者様自身が行うことが望ましいと思われます。